企業や施設の基本となる価値観は、理念として掲げられているものです。もし、施設の理念が自分の理想と異なる場合は、就職後に現実と理想のギャップに悩み、後悔するかもしれません。転職・就職時は、理念に共感できる介護施設を選ことが大切です。
介護施設では、「一人ひとりに寄り添う介護」や「尊敬の念を持って日々の暮らしを支える」など、それぞれが独自の理念を掲げています。複数の施設の理念を見比べてみると、それぞれに個性があることが分かります。自分の考えに近い理念を掲げている組織の方が、働きやすいのが一般的です。
しかし、単に理想を掲げているだけで、実行が伴わなければ意味がありません。理念が実践されているかどうかを確認することも大切です。理念に基づいて、具体的にどのような運営が行われているのかをチェックしましょう。
たとえば、理念に基づく運営方針として、「家族や職員、地方自治体など関係者全員との情報共有を密に行う」施設では、家族や自治体との連絡網や連絡マニュアルを作るなど、具体的な取り組みをしていることでしょう。
理念に基づいて具体的に行っている活動を確認し、その理念が毎日の業務に反映されている施設であれば、職員全員が同じ目標に向かって一貫した介護サービスが提供できます。逆に、理念はあっても毎日の業務に反映されてない場合は、働きづらさを感じるようになると考えられます。
職員が同じ理念のもとに働くことで、お互いが連携しやすく、やりがいを感じながらら働ける土壌が育ちやすいので、働きやすい職場といえます。
